中古CD掘りリザルト2020

趣味のひとつに中古CDを買うというのがある。

それにはいろいろときっかけがあって、余談になるが暇つぶしにでも。
もともと音楽はかなり聴く方で、CD全盛期の頃は月に数万円はCDにつぎ込んでいた。その後に流浪の人生を送ったせいもあって、CDを売って生活費に(笑)なんて時期もあり大半は手放してしまっていた。さらにその後、PCに取り込んでいた数万曲をHDD故障で飛ばしてしまう。わずかに主力はバックアップを取っていたのだが、多くの曲をロスト。レンタルや売ってしまったCDは取り戻すことはできないわけで、そこから激安の中古CDを”取り戻す”という業が趣味として始まった。

その中古CD掘りは闇雲に買いまくって取り戻すわけではなく、100円~300円、できる限り100円台を目標に、見つけたら買うみたいな感じに自然となっていた。それがちょっとした面白さを醸し出していて、レンタルよりも安いのはもちろん、ほとんどが売った時よりも安く取り戻せてしまう。なんとも言えない気持ちだ。
ひと昔前によくCDを売っていた時は、かなりいい値段で買ってくれる店をいくつか抱えていて、例えば新品で3000円で買ったCDを当時1000円で売って、それを今100円で買うみたいな流れに。はたから見ればただのOBKなのだが、なんかこう思い出も相まって不思議な感覚になるというか。CDというのは1枚1枚思い出でもあるわけでね。

さて余談はここまでにして。

2020年はいつもよりかなり多く買ってしまった。その一部。なかなかのレアが掘れた。
ゲイシャガールズに突っ込んだら負けよあなたは。
数十枚買ったところで数千円。当時からしたらお安いもので。

そうそう、中古なのでこの趣味はアーティストに寄与していない。しかしながらほとんどが当時に新品で買ったものやレンタルしたものの買い戻しなのでそのあたりはお許しあそばせ。


個人的な1番の当たりは
川崎真理子 - GIRL'S TALK (1993年10月25日)
もうね、『失恋はつかれる』です。カキーンカキーンですよ。このアルバムが、今になるとなかなか見かけないうえに相場が結構高く、安く買うにはだいぶかかって2020年にようやく再び手に入れられた。入手性がというレアさではなく、純粋に曲が素晴らしい伝説的ホームラン。

次もなかなか入手できなかった
Ragdoll - Raxual (2008年06月04日)
前身のFortunaも含めて知る人ぞ知る、言うならば女性ボーカルとサウンドプロデューサーが組んだユニットという形のRagdoll。広い幅のエレクトロポップながら、どの曲もとても優秀。なかでも『Faith』は本当に名曲。

お次も2000年代序盤の名曲メーカー
BREATH - Jukebox (2004年06月09日)
当時レンタルして曲は持っているがアルバムの現物を安く見かけたので衝動買い。とにかく名曲揃い。最高なのが『プロローグ』。物語性が強くて至高。

あとはこれも曲は持っているがというやつで
Cettia - 月夜 (2016年02月03日)
Cettiaは声がドストライクなうえに詞曲も深くてとても好きなシンガーソングライター。Cettiaの曲は配信で買ってたんで持っているんだが、現物が格安で売られているのを見たら買わずにいられなかった。ジャケもいいよね。
この『月夜』自体もいい曲だし、正直言ってCettiaは全曲どれもいい曲。

また余談になっちゃうが、個人的にCettiaで1番好きなのはデビューミニアルバムhe(a)reに収録の『Beyond』。展開される楽曲、抽象的すぎて逆に深みを生む詞、クライマックスのギターのリフ、いろいろな面で素晴らしくて簡単には書ききれない。最初はよくあるカップリング曲的なのかと思ったら、どんどん展開していって大化けして圧倒された。機会があったらぜひ聴いて欲しい。


長々となったがこんなもので。買い戻しというよりは最近のものが多くなっちゃったね。
新品ももう売っていなく、配信やサブスクにもない、そんな中古CDを中古屋巡って掘りに行くのもなかなか楽しいものですよと。

(ポローリムジーク編集部:ジョン・ポロリンソン)