RX460が壊れてRX470を買ったヤーツ

 5月にPCを新調したが、使いまわしていたGPUのRX460が突然死亡した。

そのタイミングがまた酷くて、身内のSNSで「RADEON RX5000シリーズ気になるが、FluidMotionに対応していないのは残念だなあ。なんでだろう」と、赤いジャージを着て踊りながらつぶやいたその3時間後、RX460が突然死。まじでじま、そりゃないよというタイミング。運なし人間の自分でも驚く程の、まさかの3時間以内のバタフライエフェクト(笑)。

で、画面が映らないと困るので速攻でがらくた箱から以前使っていたGT740OC(GTX650相当)に差し替え。これでも重くなければゲームは十分できるが、VRAMが2GBなのとKeplerはDX12が似非対応で問題が大きくこのまま長期間は厳しい。

即買えてFluidMotionが使えて貧乏人でも手が出せるもの、となると選択はRADEON RX570がベスト。その線で探してRX570の8GBか、RX470の4GBの2択に。


ところでFluidMotionというのはRADEONで使える機能で、通常24fpsや30fps付近の動画を、GPUがリアルタイムに補間して60fpsにしてくれるという素晴らしいもの。高価格帯のTVにも付いているし、RADEONでなくてもSVPというソフトを使えば同じことができる。ただやはりRADEONは映像関連はデインターレースや補正等いろいろ優秀で、FluidMotionもSVPと比べて破綻も無いし設定いらずだし負荷が全く違う。ゲーマーなのに性能を捨ててもFluidMotionだけでRADEONを選んでいる最大の理由だ。一度使うとFluidMotion無しで動画を見ることは考えられない。もちろん60fps補間を使うかどうかはジャンルによるが、よく見るMVやCGものなんかはもう全く違う。自分はほぼ見ないジャンルだがアニメなんかはとても効果が高いらしい。

そのFluidMotionに最新GPUのRX5000シリーズがなぜか対応していないという。同じ思いの人は相当数いると思うがAMDはFluidMotionを切り捨ててしまったのだろうか。


さて2択に戻る。RX570 8GBだと14000円。RX470 4GBだと7980円。両方新品。470は出力DVIのみの例のアレだがメインPCはゲーム用でディスプレイ1枚派なので問題ない。性能は微小なクロックアップのみで一緒。正直VRAM4GBは現状だと下限という感じで、長く使いたいなら8GBを選ぶべき。ただ価格差を考えると8000円で470が手に入るのはあり得ないぐらいコスパがいい。RX400/500のPolarisというのは2年半前の世代で、停滞したCPUに対し進化が早くなったGPUにおいてはそこまで長く使うことと価格差が合わない。

総合するとやはりVRAMが4GBでもRX470の7980円はベストだろうということで決定→早速購入。


今回は余談ばかりだが、なぜか一般的に購入時にVRAM容量はあまり話題に上がることがない。でも実際はかなり重要で、超えた時の影響が大きい。性能の頭打ちはfpsが出ないだけだが、VRAM不足は深刻で急激なfps低下を招く場合があるし、ゲームが落ちることもある。例えばGTX1060の3GBが地雷と呼ばれるのは性能が削られていることだけが本質なのではなく、VRAM容量が3GBというのが大きなネックだから。今のゲームで1060ほどの性能の設定ならVRAM3GBを使い切るゲームなんてざらで、将来を考えると性能とVRAM容量がアンバランスでしかなく長く使えるとは思えないし今現在でゲームパフォーマンスに影響をきたす可能性もある。6GB版は鉄板ミドルで価格と性能のバランスも良い製品なだけに、1060の3GB版は本当に解せない。

そしてGPUを長く使いたい時はVRAMが多いものを選んでおけばGPU性能に限界が来ても無理が利く、という貧乏低スペゲーマーの豆。壊れたRX460でも2GB版ではなく多い方の4GB版を選んでいるのはそういう理由だし、実際にゲームによってはRX460程度の低スペGPUでも4GB使い切るものがあった。

今はゲームのスペック大食いインフレが凄い時代。VRAMはケチってはいけない。え?言っていることとやっていることが違う?RX470の4GB版買っておいてその口で(笑)


と馬鹿なことを書いているうちにRX470が届いたので即組み込み完了。まずはもうFluidMotionが良い。わずか数日の間でもFluidMotion無しの動画生活は我慢できなかった。ゲームがどうとかよりなによりまずFluidMotionよ。もちろんゲーム性能もRX460から470で性能2倍で大満足。さらにさらに、買った470はMSIの例のやつなのでファン速度を落とすついでに電圧を下げていったらベンチ性能低下なしの範囲でゴリゴリ下げられる。ファン調整と電圧下げで最高温度が70度超だったのが、60度程度になってしまって驚きの木。PolarisはOCではなくダウンクロックや電圧下げが正解というのが身に染みて分かった。性能低下無く高負荷で10度下がるって凄い。



これでうちのPCはRyzen5 1600、RADEON RX470、MEM16GB。2年前のTHEミドルスペックゲーミングPCという仕上がりだが今後数年は余裕で通用するでしょう。遅れてきたルーキー。ダンスを踊ろう。


教訓、セルフバタフライエフェクトには気をつけろ。